前回の話
私は、イヤホンを外して深いため息をついた。妻がヘルス嬢だった……。それは、覚悟していた以上に私に深いダメージを与えた。ただ浮気をされただけなら、まだ心の整理もつけられるはずだ。もちろん、ダメージは受けるし怒りも湧くと思うが、まだなんとか乗り越えられると思う。
でも、風俗店で働いているという事実は、どうやって整理しようとしても、心の整理などつけられそうにない。
私は、どうしようか迷った。このまま、離婚に踏み切るべきか、それとも、話し合って再構築の道を探るべきか……。どちらにしても、絶対に子供達には知られてはいけないことだ。
そう考えると、離婚するというのも難しいような気がしてくる。単に、妻一人を悪者にして追い出してしまえばいいのかも知れない。でも、子供達にとってそれは絶対にしてはいけないことだと思うし、そもそも、こんな状況なのに、私は妻を追い出そうという気持ちにはなれない。怒りや絶望などは当然ある。でも、妻のことを愛するという気持ちが消えてなくなったわけではない。
私は、どうしていいのかわからないまま、もっと判断する材料が必要だと思い、録音の続きを聞き始めてしまった。
『お兄さん、本当に凄いのね。こんな気持ちいいおチンポ、初めてだわ♡』
妻の甘えた声が響く。私に対しては、出してくれたことのないような声だ。
「いや、すずちゃんだって凄かったよ。とても子持ちとは思えない締まりだったし」
沢田君が満足げな声で言う。
『締まり? なに言ってるの、素股でしょ?』
妻はおどけたような声で言う。
「あぁ、そっか。でも、いつもこんな事してるの?」
沢田君は仕事を始めたようだ。
『まさか。イケメン限定よ。普段は塩対応って言われてるみたいよ』
妻は、まだ甘えたような声を出している。
「でも、中に出されるのはマズいでしょ」
『へーき、ピル飲んでるわよ』
妻は、当たり前という口調で言う。私は、妻がピルを飲んでいることなど、全く知らなかったし気がつきもしなかった。
「そうなんだ。でも、病気とかは防げないでしょ?」
『そうね……。でも、イケメンとか巨根見ちゃうと、我慢できなくなっちゃうのよね〜』
妻は、楽しそうな口調だ。
「それにしても、勇気あるっすね」
『そうね。でも、それももう終わりよ』
「終わり?」
『そう。もう、風俗は辞めるの。さすがに、罪悪感が凄いのよね。旦那のことは本当に愛してるから。あと、子供にもね……』
「なんで始めたんだっけ?」
『旦那の残業が減っちゃってね……。お給料が減って焦っちゃったの。でも、焦る必要なんてなかったわ。ちゃんとやりくりすればね』
「後悔してるの?」
『もちろん! でも、セックスの本当の喜びを知ったわ♡』
「そうなんだ。でも、お店辞めて我慢できるの?」
『さぁ? でも、旦那とするエッチも大好きよ。ちょっとだけ物足りないけどね』
「そっか……」
『ゴメンね、なんか暗い話しちゃって。そんな事よりも、もう一回出来るわよね?』
「あっ、すずさん、そんな……」
沢田君の驚いたような声が響く。
『凄いわね、もうカチカチ。時間ないから、頂くわよ♡』
うわずった声の妻。私は、ますます混乱してしまった。妻は、妻なりに家庭を守ろうとして風俗堕ちした。でも、どう聞いても楽しんでいる感じがする。もちろん、風俗嬢が客に真実を話すとは限らない。しかし、さっきの妻の言葉には、ウソはなさそうに思える。
「すげぇ……。めちゃくちゃ締まるし」
沢田君は、軽く驚いたような口調だ。
『うぅあぁ、やっぱり凄いわ。こんなに子宮をいじめられたの初めてよ♡』
妻は、本当に気持ちよさそうな声を出している。快感に震える声……これがそうなのかと思った。私では、一生出させることはかなわないのかもしれない。
「じゃあ、今度は僕が攻めちゃいますね」
沢田君の軽いノリ。まるっきり、仕事を忘れてしまったように思える。
『うん♡ おばちゃんの子宮、めちゃくちゃにして♡』
私は、妻にこんなにも淫蕩な面があるとは知らずに生きてきた。長い時間を一緒に過ごし、何でもわかっているような気持ちになっていたのに……。
私の知らない妻の顔。私は、なぜだかドキドキしていた。
『あっ、あっ! 深いぃ、深すぎるぅ、ひぃ、アッ、アッ、おまんこ壊れるぅ! うぅあぁっくぅ……』
「ほら、ここでしょ? コリコリしてる。このまま、子宮の中まで入れようか?」
沢田君が、言葉責めみたいに言う。子宮内にまでペニスを入れる? そんなのは、聞いたこともない。でも、赤ちゃんが通り抜けるのであれば、不可能ではない? 私は、ドキドキしながら録音を聞き続けた。
『ダメェ、そんなの無理ぃ! 壊れちゃうっ! うぅあぁっ!』
妻は、悲鳴に近い声をあげる。でも、気持ちよさそうな感じだ。
「声デカいっすよ」
『キスっ! してっ! うぅあっ!』
余裕のない声で妻が言う。
『ンッ! ん〜っ!』
妻は、うめき声みたいな声だけになった。私は、沢田君に組みしだかれ、キスで口を塞がれている妻をイメージした。もう40歳も見えてきた妻が、若いイケメン巨根の沢田君に腕を絡ませ、両足すら絡ませている姿……。しがみつくようにして子宮の中までも犯される勢いで責められている姿……。私は、不思議と怒りは感じなかった。嫉妬と敗北感? 申し訳ないという気持ちなのかも知れない。
そのまま、妻のうめき声と、何かがきしむような音が響き続ける。これが若さなのか、長い時間その状態が続く。私では、体力も続かないし、そもそもとっくに射精してしまうと思う。
『イグッ! ングゥッ! イッてっ! 子宮の中にぶちまけてっ!!』
「イクよ、うぅッ」
『んおぉおぉおお゛ぉっ!!』
そして、ハァハァという荒い呼吸の音だけになった。
「いつ辞めちゃうの?」
沢田君が、急にそんな質問をする。
『え? あと1週間で終わりだよ』
妻はまだとろけたような声を出す。
「そうなの!? 残念だよ」
『ホントよね。まさか、やめる直前にこんなおチンポに出会っちゃうなんてね』
「また来たいけど、出張もあるしちょっと無理かな……」
『……そう。ねぇ、1回だけ、外で会ってくれないかな?』
「えっ? 外でって、お店関係なく?」
『うん……。お店辞めたら、もう旦那以外とは絶対にしないつもりだから、最後の思い出に……』
「でも、それって浮気じゃないの?」
『そうだよね……。あっ、じゃあ、私がお金払う。私があなたを買うの。それなら浮気じゃないでしょ?』
「い、いや、そんなの貰えないって!」
『でも、タダだと浮気になっちゃうでしょ? だから、1万円だけ払わせて』
「なんか、もう会う前提で話してない?」
『ダメ? お願い』
「わかった。でも、1000円で良いよ。その代わり、たっぷり楽しませて」
『もちろん♡ じゃあ、これが私のアドレスだから。絶対にメール頂戴よ!』
「うん。そろそろシャワー浴びないと」
『あっ、本当だ。ちょっと待ってて、お湯出してくるね!』
「うん」
そして、バタバタと音がして、シャワーの音が響く。
『どうぞ〜』
少し声が遠くなったが、まだしっかりと聞こえる。かなり狭い部屋なのだろうか? ファッションヘルスには行ったことが無いので、いまいちイメージが湧かない。
『ホント、惚れ惚れしちゃうおチンポね』
妻のうっとりしたような声がする。
「すずちゃん、洗い方がエロすぎっす」
『あら、おばちゃん、盛っちゃったわ♡ でも、さっきは本当に子宮に入っちゃったみたいだったわよ』
「うん。俺も、なんかスゲぇ締まったから、入っちゃったのかなって思った」
『本当に、死ぬかと思ったわ。でも、あんな快感知っちゃったら、戻れなくなっちゃいそう』
「じゃあ、これからも定期的に会う?」
『そうしたいけどね……。それはダメ。旦那にも子供にも悪いし……』
「でも、1回も2回も100回も同じじゃない?」
『……ダメよ。そんな事言ってると、おばちゃん本気になっちゃうわよ』
おどけたように言う妻。でも、何となく妻の言葉に迷っているようなニュアンスを感じる。
そこで、ピピッと電子音が響いた。
「時間だね。じゃあ、今度メールするから」
『約束だよ! 絶対だよ!』
妻は、子供みたいに言う。
「わかったよ。すずちゃん、今日はありがとう」
『私こそ。ねぇ、もう一回……』
そして、しばらく無音になる。
「そんなエロいキスされたら、また立っちゃうじゃん」
『ホントだ。欲しくなっちゃう……』
「続きは旦那さんとしなよ」
『もう〜。イジワル』
「じゃあ、またね」
『うん。またね……』
そして、しばらくして音声が途切れた。
私は、どうしたらいいのかわからなくなってしまった。妻は、あの録音の話が本当なら、今現在もう風俗嬢ではなくなっている。そして、沢田君との約束も、沢田君さえ連絡しなければ何もなく終わるはずだ。
私は、何も知らなかった振りをして、今まで通り幸せな家庭を続けた方がいいのだろうか?……と、思った。でも、妻の最後のお願いを、叶えなくて良いのだろうか? という疑問も持ってしまった。ここで、最後に沢田君と思い出を作らずに普通の主婦に戻ったとき、その後悔と心残りがずっと続くのではないか? それによって、妻は不倫に走ったりするのではないか? そんな心配をしてしまった。
そんな心配をするくらいなら、離婚した方がいいような気もする。でも、ここまで知ってしまった後でも、妻のことを嫌いになれないし、離婚したいと思えない私がいる。
自分に、寝取られ性癖のようなものはないと思う。実際、録音を聞いても、興奮はしていない。ただ、嫉妬と申し訳ない気持ちがわき上がるだけだ。いっそ、私に寝取られ性癖があれば、こんな状況でも楽しめたのになと思う。
そして、私は次の日に沢田君を訪ねて事務所に行った。
「どうでしたか? 僕、やりすぎですよね?」
沢田君は、いつもの軽いノリが消えて、殊勝な態度だ。本心で申し訳ないと思っている様子だ。私は、そんな事はないよと言い、よく調べてくれたとお礼を言った。
「ふぅ、よかったです」
沢田君は、ホッとした顔で言う。本当に、心から安心したような様子だ。
「それで、メールはしたの?」
私が質問すると、沢田君はバツが悪そうな顔で、
「してないです。もう、仕事は終わったんで……」
と答えた。
「沢田君からしたら、あんなおばちゃん相手じゃ、大変だったんじゃない?」
私がねぎらうように言うと、
「そんな事ないです! すずちゃん、じゃなかった、奥様は、本当に凄く素敵な女性だと思います」
沢田君は少し慌てた感じで言う。
「ありがとう。それならば、探偵としてではなく、沢田君個人として妻の願いを聞いてあげる事は出来ないかな?」
私が、そんな事を言うと、
「えっ? 願いって、その……。外で会うって事ですか?」
「あぁ。あのまま悔いを残したら、不倫のきっかけになりそうで怖いんだ」
私が本音を言うと、
「えっ? と言うことは、離婚はしないんですね!」
沢田君は、なぜか嬉しそうだ。
「う、うん。どうして? 気になる?」
「はい! すずちゃん、凄く良い人だから、離婚とかになったらイヤだなぁって……そう思ってたんで。ホント、良かったです。悪気があったわけじゃないんで、許してあげて欲しいです」
沢田君は、若さからなのか、経験の不足からなのかはわからないが、妻に感情移入しすぎている気がした。調査対象に感情移入するのは、探偵としては失格なような気がする。でも、これが彼の良い部分なのかも知れない。
「許すも何も、悪いのは私だと思ってるよ。沢田君、もしかして妻のこと気に入ってくれてるの?」
「はいっ! 凄く気に入ってます!」
沢田君は、ストレートにそんな事を言う。夫の私に対して、遠慮することもなくそんなことを言う彼。私はイヤな気持ちはしなかった。それどころか、好感を持った。
「だったら、妻に悔いが残らないようにして欲しい」
「い、いいんですか?」
「あぁ。よろしくお願いします」
「はいっ! 全力で悔いが残らないようにします!」
沢田君は、本当に嬉しそうに言った。自分の妻に、若くてイケメンの彼がこんなに夢中になってくれるのは、正直言って嬉しい。
「ただ、私もお願いがある。申し訳ないけど、次は動画で撮影して欲しい。証拠を残すとか、そういうつもりではなくて、全てを知りたいだけだから」
「隠し撮りっすか? 了解です。そういうのは専門なんで、バッチリ撮りますね」
沢田君は、軽い感じで言う。自分のセックスを私に見られることに、抵抗はないのだろうか? また、隠し撮りをこんなに簡単に安請け合いして、探偵として危なっかしい気もする。
「あと、お客さんとどんなことをしてきたか、なるべく聞いて欲しい」
「了解です! なるべく聞き出します!」
と、こんな感じで妻の最後の浮気が決まった。
そして、帰宅すると、妻はいつも以上に上機嫌だった。多分、ヘルスをやめたことで心の重荷がなくなったのだと思う。
『パパ、明日少し早く帰れないかなぁ?』
照れた顔で言う妻。
「え? どうして? 多分、大丈夫だけど」
最近は、極端に残業が減ったので、早く帰るのは難しくない。
『あのね、また行きたいなぁって……。明日、二人とも塾で遅いでしょ?』
妻は、恥ずかしそうに誘ってきた。私は、妻からのお誘いだと気がつき、嬉しくなってしまった。そして、良いよと返事をした。
『嬉しいっ! パパ、いっぱいしようね♡』
妻は、少し興奮した顔でそう言った。私は、全て丸く収まったのかな? と思いながらも、沢田君のことが気になっていた。
しばらくすると、子供達が帰ってきた。そして、賑やかな夕食が始まり、幸せな時間が過ぎていく。でも、やはり妻がヘルス嬢だったことが時折気になってしまう。同僚の前川の話さえなければ、私は一生気がつかなかったのだと思う。女性は、ウソを隠すのが上手いとは聞いていた。確かに、私は一切気がつくことはなかった。
そして、夜も更け風呂に入ってベッドでニュース番組を観ていると、お風呂上がりの妻が横に潜り込んできた。でも、何となくテンションが低い気がする。
「どうしたの? 眠くなっちゃった?」
私が少し心配して聞くと、
『うぅん。なんでもないよ! 明日、楽しみだね』
と、明るい声で言う妻。私は、そっと彼女を抱きしめてキスをした。すると、興奮した感じで妻が舌を絡めて抱きついてくる。私は、お休みの軽いキスをするつもりだったので、一瞬驚いてしまったが、すぐに彼女を抱きしめてキスを続けた。
妻は、すぐに息遣いが荒くなり、私とキスをしたまま股間をまさぐってきた。私のペニスはすぐに固くなり、妻はそれをパジャマの上からしごき続ける。
「ダメだよ。明日するんでしょ?」
私は、興奮しながらも、冷静にそう言う。
『ちょっとだけ……。ダメ? 我慢出来ない……』
妻は、うわずった声でそう言う。興奮しているのが伝わってくる。妻の、こんなに興奮して発情したような表情は、見たことがない。
「でも、声出ちゃうでしょ?」
『我慢するからぁ。お願い、欲しいの……』
妻は、色っぽい声を出しながら、潤んだ目でお願いをしてくる。私は、初めて見るような妻の表情に、我慢出来なくなってうなずいた。
妻は、黙って私のパジャマのズボンを脱がせていく。パンツごと引き下ろされて、あっという間に下半身裸にされた。すると、妻はすぐにフェラチオをしてくれた。
いつもよりも積極的で、興奮しすぎて我慢出来ないという感じでくわえてきた妻。すぐに舌が絡みついてきて、一気に快感がわき上がってくる。
あっという間に120パーセントくらいの勃起になり、射精感すらわいてくる。すると、妻は私のものをくわえたまま、自分のパジャマとパンツを脱いでいく。本当に、発情してしまったような行動を取る妻。私は、ヘルスを辞めた副作用がもう出ているのかな? と思ってしまった。あの録音の話が本当であれば、まだ辞めて数日しか経っていないと思う。
それなのに、性的な欲求不満が高まっているのだろうか? そんな風に思ってしまう。
そして妻は、下半身裸になると、私の上にまたがって騎乗位で入れてしまった。
『ンッ、くぅ♡』
妻は、声を出しかかってすぐに引っ込めた。
「由希子、ダメだって、明日まで我慢しようよ」
私は、小さな声で言う。でも、妻はゆっくりと腰を動かし始めた。
『大丈夫。声出さないから』
妻は、気持ちよさそうな顔で腰を動かし続ける。でも、ゆっくりと前後に軽く動かす程度で、激しい騎乗位という感じではない。さすがに、子供達に気を使っているようだ。
「ダメだって、コンドームもつけてないでしょ?」
私は、思わずそう言った。でも、あの話では妻はピルを飲んでいるらしい。それが本当ならば、気にすることもないのかもしれない。
『大丈夫。今日は大丈夫だから』
妻は、声を微妙に震わせながらそんな事を言う。
「でも、明日ホテル行くんでしょ? 今日はもう寝ようよ」
私は、そんな事を言いながらも、妻は気に入ったイケメンのお客に、こんなことをしていたんだなと思ってしまった。私は、激しい嫉妬を感じながら、下から突き上げるような動きをしてしまう。
『うぅッ! ダ、ダメぇ、声出ちゃう』
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